あなたは人狼の定石「セオリー」と言われるものをどれくらい知っていますか?
「セオリーセオリーってうるせー!」
「セオリーに囚われすぎるのは良くない!」
という意見も多々見受けられます。
しかし理解していない状態で無視するのと理解した上で崩すのとでは大きく違います。
セオリーというのは単純に上位プレイヤーの自己満足で発明されたわけではなく、なんだかんだいって長い人狼ゲームの歴史をかけて築き上げられてきたものなので、実際有用なことが多いです。
特に知っているか知らないか、正しく理解しているかどうか、というのはレベルの一つ分かれるポイントだと言えるでしょう。
知った上でどう利用するかはあなた次第!今回はそんなセオリーの中から初心者におさえてほしいセオリーをまとめていきます。
人狼ゲームにおける初日のセオリーまとめ
今回は数あるセオリーの中でも「ゲーム開始初日」に焦点をあてます。
「ゲーム開始時」の日数というのはかなりローカルルールによって言い方が異なりますが、ここでは「実際にゲームがスタートした日」を指して「初日」と言うこととします。
「1日目」や、チャット人狼なんかでは「2日目」、という言い方が多いです。事件が起こった日、つまり最初の犠牲者が出た日が「初日」なので初日犠牲者という言い方を考えると2日目が本来正しい気もしますが…
また、今回は初日の盤面におけるセオリーの紹介ですので、各セオリーは軽く紹介する程度にし、深堀りした記事はまた別で記載したいと思います。
グレラン
グレーランダムの略で、役職をCOした人や、◯(白)が出された人を除いてそれ以外からランダムに投票し、処刑者を決めようという進行です。
基本的には全占い師が◯を出した場合の◯進行のときに取る進行で、狼をピンポイントで釣る可能性自体は低いものの、複数人がCOしても誰が真役職かを決め打つ日を先延ばしに出来る点、また誰が誰に投票したかというのを観察できる点がメリットと言えます。
黒伏せ
初日に占い師(本物じゃなかったとしても)が●(黒)を引いた際に他の役職COをすべて伏せること。
これは人数次第でも賛否がある戦術ですが、基本としておさえておくべきセオリーの一つと言えるでしょう。
黒伏せを行うざっくりとした理由は役職の噛みを抑制するためです。
理由は深くは割愛しますが、簡単に言えば初日出た●の可能性は真である可能性が高く、かつ序盤の●は霊とのラインも見れるのでリスクが最小限だからです。
なぜ黒伏せをするとリスクが減るかということはもう少しだけ解説します。
護衛がブレることを避ける
初手●は真率が高いため占護衛が基本です。なので他の役職を出してしまうと護衛がブレる上、噛まれやすいという問題があるためです。
人外が潜伏役職を探す上での分母が多くなる
初手●が本当に人狼だったと仮定します。その場合狼がとりたい行動の基準はこの●を確定させないことです。
占い師の護衛が外れるのであれば噛みたいはずですし、そうでないなら潜伏している霊能者や狩人を狙いたいはず。
誰かが何かをCOすることで分母が減り、HITする可能性が高まってしまうためです。
一応補足すると人数が少ない配役の場合、潜伏したまま役職が噛まれ、役職が把握できなくなることを懸念してCOを促す人もいます。ここではその賛否には触れませんが基本的には●がでた場合は黒伏せで問題ない場合がほとんどだと思います。
2-2時の霊能
これは大きく分けてローラー(両吊り)とライン戦の2つにわかれます。
それぞれにメリットがあるのでどちらが絶対とは言い切れませんが、おおよそ「ローラー【7】:ライン戦【3】」の割合で選択すると良いと思います。
ローラー(両吊り)
霊能という役職のポジションについて少し触れておきます。
霊能者というのはそもそもオンリーワンでなければ結果に価値が出ない役職です。
なので2人以上出た段階でその結果の信頼性が著しく下がります。
- 人外陣営を1人減らすことが確定できる。
- 他の役職(占い師やグレーに潜伏している狩人や共有)を吊りから回避できる。
- 霊能の内訳に左右されない進行がとれる。
というメリットがあります。
逆にデメリットは
- 相互占いがあった場合等、占い師の新把握がされている可能性があるケースでは無駄吊りや2日目で真役職全滅の可能性が出る。
- ↑の理由も含め占い両偽に対応しづらい。
- 霊の内訳が真狂だった場合吊り回数分の価値がない。
- グレランがほぼできないので投票が見れない。
といった点です。
ライン戦
ライン戦とは役職をすべて残してグレランか指定吊りし、最終的に真占い-真霊能でラインがつながるはずなのでそこを見極めようという進行です。
メリットはやはり「真狼-真狂」の内訳で強い点です。
無駄吊りも基本的に避けられ、グレラン進行になるので投票も見やすい。
デメリットは「真狂-真狼」の内訳に弱い(狼が霊に出てるケースはほぼ完璧に色対応される)という点ですね。
他にデメリットがほとんどないんですが、上記のデメリットがそれだけ大きいということです。
ライン戦はその時の環境で霊能の内訳が「真狂」予測可能な場合であれば強気に選択していいと思います。
2-2についてもまたいずれ詳しく記載します。
相互占い
これは狐入りの配役で占い師が4人COした際の選択肢です。
占いが4人出た場合、「ローラー(全吊り)」や「PET」と言われる進行もありますが、ローラーは狐が出てるケースを考えると相互のほうがメリットが高いこと、PETは期待値は高いものの後発の進行戦術なので浸透率がまだ高くないので相互を行うことが多いと思います。
相互占いとは何をするかというと、仮に占い4人を「ニンジン、ダイコン、レンコン、キュウリ」で例えます。
そして次の日の占い先を「ニンジンとダイコン」、「レンコンとキュウリ」で占い合うというものです。吊りはグレラン。
注意点としてはかならず相互占いの相手は共有が決めること。これは偽占い師が有利な相手を把握している場合、有利な選択を抑制するため。
そして次の日の噛みである程度の内訳が予測できるという進行です。
まとめ
他にもセオリーはありますが、初心者でおさえておくそれなりに頻度の高いセオリーの一覧はこのあたりかと思います。
セオリーをしっかり覚えてその上でしっかり役立てていきましょう!