その◯◯ちょっと待った!シリーズ第一弾。
巷でたまに行われたり議論されたりする要素をピックアップし、物申していくコーナーでございます。
「村人だけど役職COしてみたい!」
「うまく働けばこういうメリットがあるんじゃ?」
「面白いことしたい!村だけどニセCOしたら盛り上がるんじゃ!?」
な〜んて考えのあなた!危ないかもしれませんよ〜!?
村騙りは基本的には非推奨とされる行為です。
「えー!メリットもあるでしょ!」
って方もいらっしゃると思いますが、何故非推奨であるのか考えたことはありますか?
この記事では村騙りについて紐解いていこうと思いますよー。
その村騙りちょっと待って!デメリットは正しく理解していますか?
そもそも村騙りってなんぞやって人もいると思うので簡単に解説。
役職を持たない普通の村人(素村)が役職もちのふりをしてCO(カミングアウト)することを指す。 「村人」が「役職を騙る」ため村騙りと呼ばれている。基本的には偽のCO(騙り)は人外が行うものなので村に混乱を招きやすく、一般的に非推奨や禁止とされていることが多い。
ふむふむ。
「確かに偽のCOで混乱を招きやすいからデメリットがあるっていうのはわかったけど状況によってはメリットあるんじゃないの?」
って思う方もいるでしょう。なのでもうちょっとこのあたりを深堀りしていきます。
前提としてまず構成推理が一般的であるから
構成推理とは現在一般的とされている進行や推理方法の一つです。
全体の内訳(全員で〜〜人中、村が何人・狼が何人等)が◯◯、そして今生きてい可能性のある人外の最大数がいくつ、なので残っている吊り回数はいくつだから〜〜というような考え方・推理方のこと。
例えば以下のような内訳があったとします。
【村人6、占い師1、霊能者1、狩人1、人狼2、狂人1】計12人
一般的に12Aと言われる形です。上記のような形で表記されることが多いのですがさらにわかりやすく箇条書きにしてみます。
- 村人:6人
- 占い師:1人
- 霊能者:1人
- 狩人:1人
- 人狼:2人
- 狂人:1人
このゲームは最初初日犠牲者が噛まれることによってスタートしますので、ゲームスタート時には11人になりますね。
このゲームは1日すぎると基本的には二人死ぬため、このときの吊り回数は【11>9>7>5>3(>1)】で最大5、狼が途中で1匹も吊れなければ4回です。
つまり4回のうち1回でも狼を吊ることに成功すれば最終日に行くことができ、さらに最終日に狼を見事吊ることができれば村は勝利できるわけです。
そして逆の言い方をすれば余裕がある吊り回数の分は盤面を整理したり、推理のヒントを得るために吊りを行えるということ。
これがグレランやローラーなど、一見すると正規の役職吊られてしまう・確率としては狼が吊りづらいと思われる吊りが行われるわけです。
そしてこの構成推理は現在の人狼ゲームにおいてごく一般的に行われている進行・推理方法です。
あなたも見たこと、やったことがあるかと思います。
構成推理が一般的だという話をまずは頭に入れておきましょう。
何故構成推理だと村騙りが嫌われるのか
これはズバリ人外数の計算が狂うからです。
構成推理では今生きている可能性のある最大人外数から逆算し、今行える吊りで最大限のメリットを得られる方法を選択することが多いです。
ここで村騙りによる誤認が発生すると大きく影響してしまいます。
何故ならば
- 正規の役職(真役職)は一人しかいないこと。
- 人外は真を確定させづらくするため騙りにでる。
- 本物は一人しかいないのだから必然的にそれ以外は偽物。
- 偽物は人外(のはず)である。
という前提があるからです。
ここで人外の数の認識がズレてしまうと本来ありえない負けが発生していまいます。
偽物として処理された役職は何かしらの人外陣営(人狼、狂人、狐など)のはず。
なのにここに本当はただの村人という人は混じってしまうと吊り回数の計算が狂い、決め打ちの場面ではなく盤面を整理するための吊りを行ったはずが気づいたら負けていた、ということが起こってしまいます。
これはチーム戦である人狼ゲームでは致命的な弱点なのです。
村人は推理するのが仕事
実際に村騙りをする人の大半はわざと村を不利にさせたいわけではなく、自分なりに考えて村を有利にしたいと奮闘した結果であったり、場を盛り上げてみんなを楽しくさせたいといったプラスの思考によって行っている場合がほとんどです。
GP(グリーンプレイヤー)やBP(ブループレイヤー)が楽しみたい気持ちを暴走させてしまったり、新戦術を試したい欲求がズレた方向にいってしまい、事故を起こしてしまっているケースもたまに見かけます。
村人はそもそも、その村(人狼ゲーム)における推理の主役であり推理をしていくのが仕事です。
トリッキーなことをすれば場が盛り上がるというのは少し違います。基本的には勝ちを目指して各々が行動するからこそゲームに深みがあり、楽しいゲームが出来るのです。
多くの場合メリットがデメリットを上回っていなかったり、ゲーム性の崩壊により下手な混乱が発生して盛り下がってしまいます。
それに実際に人狼を長く楽しんでいるプレイヤーは「素村こそがもっとも楽しい!」と感じている人も多く、純粋に全力で楽しんで行けば特にイレギュラーな行動をとらなくても人狼ゲームの奥深い楽しさを味わうことが出来るでしょう。
デメリットはわかったけどメリットはないの?
「そうはいうけど言うてメリットもあるんじゃないの?」っていうそこのあなた!
ここまでたくさん非推奨である理由を上げてきたのになかなかしぶといですね〜…!
実はメリットは存在します。
えっ!?散々非推奨っていってきたじゃん!って思うかも知れません。
でも僕は何が何でも絶対にやめましょうとはまだ言ってませんよ!
村騙りは非推奨だが状況限定でメリットが出る場合もある
まず繰り返しますがあくまで非推奨です。
ただデメリットを自分に刻み込んだ上で、あきらかに成功する可能性が高く、明確なメリットが存在する場合においてのみ有効なケースもあります。
ただしかなり稀ですけどね…。
ここでは例はあげれません。というのも例が出るようなあるあるのケースではそういったタイミングはまず存在しないからです。
かなりの状況限定ですし、一見メリットがあるように見えても元々失敗したときのデメリットがかなり高いので場合うかつにするべきではありませんし、そういったタイミングが自分で自覚でき、選択できるという人のみがやるべきです。
そういった人も基本的には村騙りはほぼしません。デメリットを理解はしているが今に限り有効!という判断ができるからこそ、その選択肢をとることが出来るのです。
それでも失敗することもあるのでやっぱりしないにこしたことはないと思います。
まとめ
- 村騙りは基本非推奨。
- 理由は構成推理では致命的なデメリットを抱えているから。
- そもそも村人は推理をするのが一番の仕事。
- 全てをわかった上、かつ状況限定でのみアリ。